Q&A

Q. 分割する理由はなんですか?

従来の推進管は道路交通法の制限上、内径3000ミリの運搬が限界でした。組立式超大口径推進管は、管を分割することによって制限をクリアし、運搬を可能にしました。
これによって3000ミリを超える大口径の推進管が誕生しました。

Q. 半割部材の接合方法は?

管体のコンクリート接合面にシール材として樹脂系接着剤を塗布したのち、コッター締結(くさびの嵌入)にて上下部材を連結します。鋼製カラーの接合は溶接およびボルトによるプレート接合を併用して行います。一般的な作業手順は下のフローチャートのようになります。

 

Q. 組立作業に特殊な工具は必要ですか?

コッター締結に使用する専用ジャッキと専用ポンプ以外は、一般的なものばかりです。コッター専用工具に関してもリースという形式をとっていますので、特殊な工具を購入する必要はありません。

Q. 組立場所はどこですか?また、必要なスペースはどのくらいですか?

立坑外で組み立てるのが一般的です。立坑付近のスペースにストックできる面積があれば、掘進作業には影響を与えません。

Q. 分割することによって、管の外圧強度に問題はありませんか?

コッターによる接合方法は、剛結合に近い性能を持っています。

Q. 分割することによって、管の水密性に問題はありませんか?

管体の接合面および鋼製カラーのプレート接合部にはシール材として樹脂系接着剤を使用しており、実験では高い水密性が確認されています。

Q. 管の仕様や規格はありますか?

(公社)日本推進技術協会より「推進工法用設計積算要領 超大口径管推進工法編(土圧式推進工法)2016年版」が発刊され、管の仕様や規格が記載されています。